The blue mosque
初めての朝はFがしきりに食べたがった料理、トルコ風スクランブルエッグのMenemenを食べに大衆食堂lokantaへ向かった。

simitというゴマパンも一緒に食べる。
アツアツのメネメンにこれまた熱いトルココーヒーで目覚めはサイコー!
あふれんばかりのメネメンの魅力が伝わってくる記事です。

こちらの記事はロカンタの利用方法について詳しく書かれています。そのほかの記事も美味しそうな内容が並んであります!

身も心も温まり、寒いイスタンブルの朝をブルーモスク目指して歩く。
最初に立ち寄ったのはヒッポドローム、この競馬場跡はイスタンブルがビザンティオンと呼ばれていた頃からあったそうで、オスマン帝国の治世になるまで儀式で使用されたりしてきたそうだ。

トトメス三世のオベリスク
古代ローマ皇帝のエジプトのカルナック神殿にトトメス三世が建てたオベリスクを1/3に切り出して持ってきたもの。台座は移動の際に一緒に建設された。
馬の気分になってぐるっと歩いて、いよいよブルーモスクことSultanahmet Camiiに到着する。どうもここは入場料など要らないところのようだ。参拝客に混じって入り口で靴を脱ぎ、中へ足を踏み入れる。

遠くから見た時も目を惹くが、内部も荘厳で圧倒される。薄暗い部屋を照らす淡い明かりとステンドグラスから差し込む光がとても印象的だった。
東ローマ最大の貯水槽
次に向かったのはBasilica Cistern、地下宮殿の名前で知られる映えスポットだ。一人600TL(1トルコリラ≒4.7円 2024/4/1現在 トルコの観光地はチケット代が物価に比して高い)払って内部へ。
水が張っているからひんやりしているかと思ったが、むしろ湿度が少しあるおかげか、外よりも暖かい。

内部のライトアップは時間で色が変わる。
オレンジ色に照らされている写真はよく見るが、緑もまた幻想的。

お気に入りのショット
東ローマ帝国の大帝ユスティニアヌス1世によって建設された貯水槽で、全く住む場所ではないが、立ち並ぶ柱からどこか宮殿を思わせる。
今でこそライトアップされて綺麗な場所だが、別に装飾は必要としなかったため、建設以前にメデューサが掘られていた石が支柱に使われたりする。
明かりのお陰で現在ではミステリアスさすら醸し出す。
水道設備がどこに張り巡らされていたか解説するパネルもあったが、見る人は少ない。しかし僕は読まずには居れなかった。水道橋ですら難しいだろうに、地下に巨大な空間を作り水を貯める技術力は本当に信じがたいものだと思う。
トルコ風ハンバーグの名店
そろそろ昼時、今度は僕が食べたかったköfte。いろいろ調べて、地球の歩き方やネットの情報で一番よく見る店に決めていた。

この名店Selim Ustaはイスタンブルの観光名所が集まる、トラムのSultanAhmet駅にほど近いところにあります。
人気の割にすぐ座れたのでぜひ行ってみてください。
トルコの肉料理というと真っ先にケバブが思い浮かぶ。僕も大好きだが、どうせなら日本には無い食べ物をと思っていた。トルコ風ハンバーグというが形状も相まってパクパク行けちゃうやつ。少しコリっとした食管で想像を裏切る美味しさだった。

食後はチャイで一服。一番有名なところを教えて!と、ここにやってきた。
上に載っているお菓子はlokum、くるみ柚餅子のような感じでよく合う。
Ayasofya Camii
歴史を巻き戻して、今度はアヤソフィアに向かう。ここもまた観光客と参拝者が多く集まるが、レーンが分けられている。中に入ってもどうやら礼拝のゾーンである地階には行けないらしい。

はじめは東ローマによって正教会の建物として建築され、十字軍にコンスタンティノープルが占領された際に一時カトリック教会、オスマン帝国に攻略された後はモスクとなった。
歴代スルタンの名前が書かれた盾?みたいなのが目を引く。

世界史資料集で見たモザイク画!!
コンスタンティノープル陥落が西洋にもたらした衝撃はどんなだったのだろうか…
人と一緒に行く旅行は変なエピソードばかり覚えている。スマホを使った音声ガイドを、ワイヤレスイヤホンをFとシェアして聞いていたがよく聴こえない。ついには解説もどうでも良くなって2人で祈る人々を眺めていた。
再びガラタ橋
アヤソフィアを出て向かったのはエジプシャンバザール、Fはトルコ絨毯を何としてでも買いたかった。僕は普段旅行をしてもあまり形に残るお土産を買ったことがない。かさばるし、その人が行ったわけじゃない所のものを渡すは気が引ける。
バザールは地元民の必需品は何でもそろっていますが、基本的に値札がないです。こちらのサイトを参考に回ると安心です。
記事の中でも紹介されている、48番エドまっちゃんの店は店員さんが日本語で対応してくれリーズナブルな買い物が出来ます。
Fは自宅用とお土産用に大きな絨毯を何度も吟味して決めた。買わなかった僕も一緒になって真剣に考えた。
思い出なんだよ思い出、きっと喜ぶよ

両脇に店がひしめき合う
Fはそう言いながらニコニコで歩く。案外形に残るものも良いかもしれない。送れば持ってもらえる事でその人の記憶に残り、自分で持てば一生忘れない思い出になる。
楽しい旅の思い出がまた一つ出来た。
バザールを後にしてガラタ橋に向かう。僕はよっぽどあそこからの景色が気に入ったようだ。今度は橋をゆっくり歩いて渡ってみる。


イスタンブルは人も車も多い。街中にいると本当に文明の交差点にふさわしい喧噪を感じる。もちろん橋の上も交通量は多いが、2方向しかないため幾分穏やか。立ち止まって写真を撮る人や海に向かって竿を投げる人も居り、一息つくにはもってこい。
セマーと夕食
日も落ちてきたのでご飯を食べに向かう。エリアはまたもやSultanAhmetのあたり。ばりばりの観光地区だから、必然飲食店の数も多い。
何やら道を歩く人が日中の倍はいる。みんな手にビニール袋や露店で買った食べ物を持ってワイワイしている。そう、この時期はラマダン(トルコ語ではラマザン)だ。世俗的なトルコとはいえ、きちんと戒律を守る人も多いのだろう。昼間の喧噪は序の口だったんだ…


ここにきても文化の違いを実感する。さんざんイスラム教ではラマダンがあり、日没まで食事は出来ないと聞いていた。しかし実際にその現場を見ると、日本には無い感覚を味わえる。食べることは楽しい、日中の断食を耐えに耐えて夜に開放している姿は爽快だった。
ブルーモスクの脇を通り抜けて着いたお店はこちら。セマーも見れるし、シーシャも楽しめる楽しい場所です。


セマー
白装束のおじさんが一心不乱に踊る様子はシュール。おそらく僕はシシケバブのヨーグルトソースがけを食べた気がするが、これに夢中で写真が無かった

2人して何だったんだあの空間は、などどテキトーなことを言いながら宿へと戻る。明日は世界遺産パムッカレに行くための移動日だ。
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