F再び
ついにこの日がやってきた。4か月前イスタンブルで別れて以来の一緒の旅だ。成田空港のターミナル、トイレから出て荷物を預けて電話を掛ける。「今からトイレだからちょっと待ってて」。なんだもう近くに居たんじゃないか。Fと見送りに来ていた彼女と合流し、お茶漬けを食べる。出国する前に日本らしいものを食べられて良かったとFは満面の笑み。
僕は久々に人と行く旅行でしかも10日間だからものすごく気が楽。それでもこのクオリティの日本食は嬉しい。

保安検査をくぐりラウンジへ急ぐ。この一年のためにプライオリティパスを契約してラウンジが使い放題だ。さっきお茶漬けを食べたばかりだが、行かない手はない。
ビールとジンジャーエール、カレー、コロッケ、フライドポテトを席に運んで夢中で頬張る。ヨーロッパで安い食事を探しまわる日々が続いた教訓で、ラウンジではいやというほど食事を詰め込む。機内食出るぞというFの言葉にも何のその。結果、フライトでは2回の食事をやっとの思いでお腹に押し込んだ。

ニュージーランド航空は食事のクオリティが高い!
市内観光
8/23 19:45成田空港 ⇒ 8/24 9:15オークランド空港
オークランドに到着してまずは着替える。ニュージーランドは季節が反対だからだ。半袖短パンは見渡す限り僕しか居なかった。
レンタカーショップで借りた車に乗り込む。ヨーロッパより日本が近いせいか日本車が目立つ。
こちらのレンタカーショップは朝10時から翌日夜8時までのレンタルでも5,000円程度と破格だったのでぜひ検討してみてください。空港までの送迎付きです。
https://www.snaprentals.co.nz/auckland-airport

オークランド市内まで車を走らせ、宿近くの駐車場に停める。料金の支払いシステムが日本と違って手間取ったが、どうやら駐車場のサイトにアクセスして何時間停めるかを入力してオンライン決済されるよう。無賃が出来てしまうシステムでちょっとドキドキする。(何も悪いことはしていないが背徳感がすごい)

MELBA Vulcanというカフェが検索でヒットしたので昼食に向かう。

トリップアドバイザーで上位だったここ。おしゃれで清潔感あふれる雰囲気で、地元民もいっぱいなお店。ニュージーランドらしいスローな午後を過ごせます。
オークランドを観光できるのは今日しかないのでお土産を観に行く。ラグビーが大好きな僕としてはオールブラックスグッズをぜひとも欲しいところ。ググってほとんどの記事で紹介されていたショップに向かう。
と思ったら調べていたはずのお店、Champions of Worldは無くなっていて、すぐそばのこちらのお店に行きました。
日本人の学生が沢山おり、店員さんも日本人が多く品ぞろえも抜群です。外国に来ている感はありませんでしたが、吟味してお土産を選べるのでぜひ足を運んでみてください。
結局お目当てのオールブラックスパーカーはデザインがいまいちだったため、見送り。また来た時の楽しみに取っておいた。

目抜き通りのQueen Stを歩いて今度は街のシンボル、スカイタワーを目指す。ラグビー好きとしては欠かせない聖地イーデンパークでのラグビー観戦までの暇つぶしといった具合だ。
中心街にほど近く10分もすれば着きます。塔自体の高さは東京タワーと同じくらいでなかなかに高いです。
展望デッキからの眺めはなかなかのもの。海がそばに見え、大都市ながらも自然が融合した程よい田舎感のある眺望。
雨上がりだったのもあって、Fはしきりに少し汚れたガラスに文句を言っていた


時間つぶしに来たはずが思いのほかゆっくりした。このタワーは展望デッキよりもさらに上からのバンジージャンプや、ゆっくりと降りていくスカイウォークなどアトラクションが盛りだくさん。のんびりとした眺めにこういうアクテビティがあるあたり、少しニュージーランドを感じる。
Fなんかはアイスをかってパクパクやっている。勿体ないから我慢と思っていたら、味見させてくれた。ありがとうな。
聖地イーデンパーク
そんなこんなでもうスタジアムでの試合時間が迫っていた。当初はバスで行く予定だったが、地下鉄バスの共通チケットの入手場所が分からなかったため、結局Uber(14-15NZ$ 1$≒90円 2024年8月現在)で2人で考えればバスとそこまで変わらなかった。
会場に着くと何やら沢山の学生風の人々が出てくる。どうやら今日は学生マッチも行われていたよう。
イーデンパークはまさにニュージーランドラグビーの聖地、カテゴリーは分からないが大学なのだろうか。こんな場所でプレーしたり観戦できるのがとても羨ましい。
今回観戦しているのはニュージーランド州対抗リーグ、NPC。国内だけのリーグでは最高峰で、これで活躍した選手はオーストラリアやフィジー、トンガ・サモアのチームと争うスーパーラグビーというリーグに出場することが出来る。
https://www.provincial.rugby/bunnings-npc
NPC公式サイト、チケット購入もできるが日本国内?日本のカード?だとなぜかiPadからしか購入が上手くいきませんでした。数千円でイーデンパークで試合が見れるのでNZ旅行の際はぜひ!
試合の熱の冷めやらぬファンをかわして階段を上がってスタンドへ。広い会場だが、雨のせいもあってか観客はまばらで売店へのアクセスもシンプルで分かりやすい。ビールを買って席に着く、特別な指定は無いのでど真ん中に陣取った。

Fにラグビーを好きになって欲しい一心で、僕は夢中になって一つ一つのプレーを解説した。ビールのお陰で気分はとても良い。しかし、後半になって長旅の疲れとアルコールによって僕は船を漕ぐ。際どいプレーに歓声を上げるFに「試合終わった?」などと寝ぼけて聞く始末。結局試合は地元オークランドが南島の強豪カンタベリーに惜しくも負けてしまった。
今度は寝ずに最後まで観てみたい。
決着がつく前に会場を後にした人も居れば、試合後の選手にスタンドから手を出してねぎらう子供たちまで様々。ニュージーランドのローカルにいかにこのスポーツが根ざしているかが良くわかる光景だった。

こんな光景もローカルで面白い
公共交通機関のチケットを持っていないのでタクシーを拾おうとしたが、値段交渉で10$などと言っていたら、冗談じゃないなどと言われてしまった。旅の癖でどうもバカみたいな値段を提示して張り合ってしまう…
結局市街地まで15$と言ってくれた(つまりUberとほぼ同額)だったのに乗れず、またUberで帰る事になった。(今回もほとんど同額)
夜ご飯は海鮮が有名な店にということでFが調べてくれていたお店へ。
パブも併設されていた。もちろんテレビモニターにはラグビーの試合が中継されていましたよ。
NZワインを飲んでみたいと思っていた僕は試合中に眠ってしまったことも忘れて、Fに移動中から宣言をしていたがやっぱり下戸にはこれ以上はつらいとのドクターストップ(もといFの助言)で仕方なくローカルビールにした。
弱いからこそ、普段は絶対に飲めないその土地だけのアルコールを飲むというポリシーが謎に僕にはある。
フィッシュアンドチップスと貝のオーブン焼きをつまみに明日以降の予定について語り合う。やっぱり日本語でこうやって共有できるのは一人ではできない楽しみ方だ。食べ物だけの写真を撮り忘れたので後日Fに貰わなければ。
案の上また眠りかけたりしながら、食事を何とか終えて宿に帰る。どうやら僕はスマホを見ながら再三眠りに落ちていたようだ。楽しい思い出を夢に見ながら初日を終えた。
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