Waitomo Caves
のどの渇きとともに起きる。昨日寝落ちしてそのあと、再び最低限の就寝準備だけで寝ていたからかもしれない。水が足りていないし、冬で乾燥している。まだ出発予定時間まであるし、再び目を閉じる…Fの目覚まし、「おはよう!」。なんでこいつはこんなに朝すっきりしているんだ。全身の倦怠感とともに身体を起こした。しかし朝弱い僕にとっては、先に起きてくれる人が居るだけで起床のハードルは少し下がる。旅の間は悪くないかもしれない。
今日は1日かけてドライブをする。まず向かうのはオークランドから南に2時間半のワイトモ洞窟という場所。ここは土ボタル(ホタルとはいってもハエの仲間らしい、でもきれい!)の幼虫、通称グローワームが沢山生息する自然スポットで、北島観光名所の一つ。
海中に沈んでいた場所が隆起、その後内部を流れる川によって鍾乳洞が形成されて現在の形となったそうです。
そこに土ボタルの幼虫が住み、獲物を捕らえるために発光する糸を釣り糸のように垂らしています。その様子がとても神秘的なスポットです。

ザ・ニュージーランドといった趣の道が走れるかと思いきや最初の方はほとんど高速道路を走っていた。海外車旅だと食べたくなるのがあいつ、そう朝マック。日本とあまり変わらない価格のバーガーたちをダッシュボードに置いて(食べるのに夢中で写真を撮っていない)南に向けて走り続ける。


11時の予約に対して10時過ぎくらいに着いたのでお土産屋さんを物色し、ついに入場時間。なぜかグリーンバックの前で記念撮影をさせられる。洞窟内は英語ガイドツアーで回るが原則写真撮影禁止なので、きっとこの写真は後で合成されて記念として売られるのだろう。スプラッシュマウンテンみたいだ。

ちょっとマオリの血が入ってそうなお兄さんの案内でツアースタート、聞き取りやすいゆっくりな英語にユーモアを交えて解説してくれる。目玉は船から頭上のグローワームを眺めるシーン、日光の入らない場所で緑に輝く様は星空ともまた違って非常に幻想的だった。露光時間をかなり取らないと綺麗な撮影は出来なそうだったので、このエリアだけ許可された写真撮影は諦めて目に焼き付ける。二度と来ないかもしれない場所、いつまでも覚えていたい。

1時間足らずのツアーはあっという間だった、土ボタルは成虫になった後は3日しか生きず、食事摂取することも無い。自然の神秘と生命の儚さを感じる良い経験だった。
Polynesian Spa
併設のレストランでspring rollを買ってパクパク、これがカレー味の餡でなかなかイケてた。目を付けていたお土産を購入して、次の目的地、RotoruaにあるPolynesian SpaへFからドライバーチェンジして向かう。
公式サイトです、事前購入も出来るようですが現地直接でも問題なく入れます。いわゆる温泉ぽいのはDeluxe lake spaとPavilion adult poolsの2つです。セット券やプライベートバスなどもあり、盛りだくさん。時間のある方はこれらも考えてみると良いかもしれません。
湖畔にあって水着着用なので、日本のような仕切りもなく開放感あふれる入浴が楽しめます。

Spotifyでニュージーランドのトップ50リストを聞きながら、田舎道を飛ばす。片側一方通行で曲がりくねった道なのに制限速度は100キロオーバーのところばかり、幸い右ハンドル左側通行、対向車はそんなに多くなく道幅もそこそこある。しかし日本では経験したことのないドライブでひやひや。バイクツーリングはとんでもなく楽しいんだろうなあ

さすがにさっきの揚げ特大春巻きだけでは物足りなかったので、ファストフードの双璧ケンタッキーにいく事に!
ドライブ×海外=ジャンキーと相場は決まっている。

国に合わせた味付けになっているのか少しテイストが違う感じがして、それもまた異国を感じられて面白かった。
満腹になってあとは温泉でリラックスするのみとなったところで到着。
二人でロッカー代込みで96.65NZ$支払って(1$≒90円 2024年8月現在)いざ入浴!

温度、泉質ともに日本とそん色ないクオリティ、脱衣スペースも風呂場も靴のオンオフの区別が無い点を除けば不便さを感じずに入ることが出来た。
外国で一番慣れないのは靴事情…さっきまで土足で歩いていた場所を、裸足で歩いて浴槽にアクセスするのはちょっと抵抗がある。(わかっているとは言えなんとも言えない気分)
1時間半の贅沢なひと時を堪能し、再びドライバーチェンジして2時間半かけてオークランドへ。
20時の車返却まであと3時間ちょっとで運転時間は約2時間半、Fの快調なドライブで帰路を急ぐが、日没が近づくにつれ無視できない光景が広がりつつあった。


「ちょっと車停めようや」どちらともなくそんなセリフが出て、だいぶ中途半端な位置に停車。なんせ片輪は雑草の中に突っ込んでいる。図らずとも羊が放し飼いされているエリア、最近のニュージーランドは人より羊、羊より牛が多いと言われている。ここまででも羊はあまり見なかったが、NZのイメージと言えばやはり羊。絶好のポイントで夕陽を拝むことが出来た。

旅の醍醐味は観光スポットを回ることはもちろんだが、こうしたふとした瞬間の感動をより自然に受け止められる点ではないだろうか。ひとしきり写真撮影をして残りの行程を進んだ。
車を返却して、明日のトンガへのフライトに備えて宿へ。オークランド空港周辺のホテルまでは24時間の周回バスが出ている。

バス乗り場はここのD乗り場からです。C乗り場との間に黄色い券売機が2つ並んでいます。価格は空港と目的ホテル往復チケットが16.5NZ$(周回なのでどのホテルも一律価格)
21時くらいにチェックイン出来た。周りには何もなく時間も遅いため食事の出来る場所がほとんどないが、幸いインド料理の店が23時まで空いているとグーグルマップで確認したので行ってみると、もう終わるとこ。テイクアウトなら対応できると言われ、それぞれチキンとマトンビリヤニを買う。米が一番お腹に溜まるだろう。

明日はいよいよホエールスイムのためにトンガに向かう。こういう経験でもなければ行かないような国、ドキドキが止まらない。
寝れるかな?などと心配していたら、知らない間に眠りに落ちていた…
コメント